「バッグのファスナーが噛んで動かない!」という経験をしたことがある方も多いと思います。
しかし、慌てて無理に引っ張ってしまうと、バッグのファスナーや生地を傷めてしまうかもしれません。
今回の記事では、バッグのファスナーが噛んだ時の対処法を解説します。ファスナーが動かなくてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
バッグのファスナーが噛んだ!
ファスナーが噛んだときは、慌てずに次のステップで冷静に対処しましょう。
- 生地の噛み方をチェックする
- スライダー(金具部分)を動かす向きを判断する
- スライダーを動かしながら挟まった生地を外に逃がす
- ファスナーがスムーズに動くか確認する
まず、生地が軽く挟まっているのか、それともがっちり噛んでいるのかを見極めましょう。次に、開ける方向なのか、閉じる方向なのか慎重に判断します。
実際にファスナーを動かしてみる時は、同時に生地を外側に逃がすことが大切です。何も考えず強引に引っ張ると破損の原因になりかねません。
生地がうまく逃げたら、スライダーを前後に動かして動きを確かめましょう。噛んでいた生地が外れて、スムーズにスライダーが動いたら、無事に作業完了です。
バッグのファスナーが噛んだときの対処法
ここからは、実際にファスナーが噛んだときの対処法を5つ紹介します。
状況によって適切な方法は異なりますので、生地に負担をかけすぎない範囲内で試してみてください。
※ここで紹介する方法はあくまで応急処置です。バッグやファスナーの状態によっては破損する可能性もありますので、実践される際はご自身の責任のもとで行ってください。
対処法①生地を上下左右に引っ張る
まずは、挟まっている生地を少しずつ上下や左右に動かしながら、スライダーをゆっくり動かしてみましょう。
軽く噛んでいる程度であれば、生地の向きを変えることでスッと抜けることがあります。
ただし、無理に引っ張ると生地を傷めてしまう可能性があるため、力をかけすぎず、少しずつ丁寧に試すことが大切です。
対処法②生地とスライダーの間に平べったいものを差し込む
生地が深く挟まってしまったときは、スライダーと生地の間に薄くて平らなものを差し込んでみましょう。
マイナスドライバーやヘアピンなど、身近な道具で問題ありません。
隙間を少しずつ広げながら生地を外側に引き出すことで、スライダーが動きやすくなります。
こちらも、力を入れすぎると生地を傷めたりファスナーが変形したりするおそれがあるため、慎重に作業しましょう。
対処法③金属製ファスナーの場合は温める
ファスナーが金属製の場合は、温めることで金属がわずかに膨張し、動きやすくなることがあります。
そこで、ドライヤーの温風を数十秒あてたり、温めたタオルを噛んでいる部分に軽く当ててみたりする方法もあります。
ただし、熱をかけすぎるとバッグの生地の傷みや変色につながるため、様子を見ながら慎重に行いましょう。
対処法④鉛筆やワセリン、石鹸などをファスナーに馴染ませる
ファスナーの動きが固いときは、潤滑剤となる材料を使って滑りをよくする方法もあります。
例えば、鉛筆の芯やワセリン、固形石鹸などをファスナーの歯に軽く塗り込み、スライダーを前後に動かしてみましょう。
レールの歯の間に潤滑成分が行き渡り、動きがスムーズになることがあります。
専用の潤滑剤を購入しなくても身近なもので代用できるので、旅行先や外出先で急にファスナーが動かなくなったときにも役立ちます。
対処法⑤噛んだ部分をペンチでこじ開ける
どうしても解決できない場合は、ペンチやマイナスドライバーを使ってスライダーの隙間を少し広げる方法があります。
挟まった生地を取り除けるようになれば、ファスナーが動くようになります。
ただし、スライダーの形が変形してしまう可能性もあるため、あくまで最終手段として使うのがおすすめです。
バッグのファスナーが噛まないように手入れしよう!
バッグのファスナートラブルを未然に防ぐためには、日頃のお手入れも大切です。
ファスナー部分にホコリや糸くずがたまらないようこまめに掃除をしたり、荷物を詰め込みすぎたりしないように気をつけることで、噛み込みを防ぎやすくなります。
バッグは日常的に使う大切なアイテムだからこそ、日頃のちょっとした心がけが長持ちできるかどうかにつながります。
まとめ
バッグのファスナーが噛んだときは、慌てずに落ち着いて対処することが大切です。
生地を少しずつ引っ張ったり、隙間に道具を差し込んだりと、いくつかの方法を試せば改善できる可能性は十分あります。
それでも直らない場合はペンチなどでこじ開ける方法もありますが、破損のリスクが高いため最終手段と考えましょう。
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