革財布が濡れたときの対処法|乾かす時のNG行為とは?

「うっかり革財布を濡らしてしまった!」こんな経験がある方も多いのではないでしょうか?いくら気をつけていても、長年同じ財布を愛用していると、水や雨に濡れてしまうこともあると思います。

濡れた革をそのまま放置しておくと、シミや型崩れが起きてしまうことがあり、出来るだけ早めに対処しておくのが望ましいです。しかし、具体的にどう対処すればよいのかわからない方も多いでしょう。

そこで本記事では、革財布が濡れた時の対処法を詳しく紹介します。乾かす時のNG行為も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
革財布が濡れたときの対処法
革財布が濡れてしまったら、できるだけ早く水分を拭き取りましょう。表面の水分を拭き取ったあとは、革に染み込んだ水分を乾燥させます。

最後に、栄養補給のためのクリームやオイルを塗って手入れ完了です。以下でそれぞれの工程を詳しく解説します。
乾いた布で拭く
革の表面に付いている水分を、乾いた布で「ポンポン」と優しくおさえるように拭きましょう。水分を含んだ革はいつもよりデリケートになっているため、ゴシゴシこすると革の表面を傷める可能性があり注意が必要です。

また、このとき、シミになりそうなほど水分が染み込んでしまっている場合は、硬く絞ったタオルで色が濃くなっている(水が染み込んでいる)部分を拭いておきましょう。周りとの水分のバランスが馴染み、乾いたときにシミが目立ちにくくなります。
日陰で自然乾燥させる
表面の水分を拭き取ったら、風通しのよい日陰で自然乾燥させましょう。どのくらい水が染み込んでいるかにもよりますが、1〜2時間程度で一度様子をみて、その後も定期的に観察しておきましょう。

また、場所によっては時間帯で日陰から日向になってしまうことがあります。置いている場所が日向になるのであれば、場所を移動させて日光が当たらないように気をつけましょう。
クリーム・オイルを塗る
全体が乾燥したら、皮革用のクリームやオイルを塗って栄養と水分を補給しておきます。水分が蒸発したあとの革財布は、とても乾燥している状態なので、そのまま放置するとカチカチになってしまいます。

クリームやオイルを塗るとしなやかさをキープできて、ヒビ割れなどのトラブル防止にもなりますので、忘れずに塗っておきましょう。

乾かす時のNG行為
先ほども少し触れましたが、重要なポイントとなる、乾かす時のNG行為について解説します。革財布を乾かす時、「一刻も早く乾かしたい」と思う方もいるかもしれません。

しかし、急激な水分の蒸発はかえって革の負担になり、シミの定着や劣化を促進させます。そのため、以下の3つの行為は絶対にしないようにしましょう。

ドライヤーをあてる
ストーブの前で乾かす
直射日光にあてる

これらの方法を使えば早く乾かすことができますが、革は熱に弱い素材のため、急激な乾燥によって繊維が縮こまり型崩れを起こすことになります。多少時間はかかりますが、自然乾燥がもっとも革にとってダメージが少なく、安全な方法といえます。
まとめ
大切な革財布を濡らしてしまうと焦って早く乾かしたくなるかもしれませんが、自然乾燥でゆっくり乾かしましょう。一度変質・変形した革を元に戻すことはできません。

濡れた革財布の表面の水分を拭き取り、自然乾燥で乾いたらクリームを塗る。この3ステップだけで大丈夫です。もし防水性を高めるのであれば、防水スプレーをふっておくとさらに安心です。

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