豊岡の町と豊岡鞄の話

 弊社は兵庫県豊岡市という兵庫県の日本海側に位置します。人口は約8万人で日本海から約15キロ位の場所にありますが、兵庫県というと神戸とか姫路を連想するために日本海側があることをご存知ない方も多いです。

 食べ物では和牛の原点と言われる但馬牛の生産地で、冬の味覚松葉ガニの産地としても有名です。海のものも山のものもあり、食べ物の美味しいところです。また、盆地なので最高気温が全国一になるくらい夏は暑く、兵庫県には位置しますが冬はたくさん雪が降ります。このように豊岡は田舎の町ですが、四季がはっきりしており、静かでとてもいい町です。

 さて、豊岡の鞄の歴史は紀元前27年に新羅の王子、天日槍命(アメノヒボコノミコト)が柳を編む技術を伝えたことに始まるとされています。豊岡の鞄は柳製品に始まり約2000年以上の歴史を持っています。その後江戸時代に藩の政策として柳製品の製造販売に力を入れ、現在の日本有数の鞄産地となりました。

 OEMの生産が主でしたが、現在は『豊岡鞄』を軸に各社がオリジナル商品の開発に力を入れ、少しづつですが名前を知られるようになりました。『豊岡鞄』の認定基準はとても厳しく、細かなところまでチェックされ弊社でも1度で合格しないことが何度かありました。このような厳しい基準にパスした商品のみが『豊岡鞄』の表記を許されます。ですので、『豊岡鞄』と表記されている鞄は安心してお使いいただけます。