リュックのサラリーマンが増えた理由とは?その背景を鞄のプロが考察

もはや定番となった「リュック姿のサラリーマン」。これまでリュックはカジュアルなイメージが強く、ビジネスには不向きと考えられていました。

しかし、今では通勤にリュック姿のサラリーマンを見ることは少なくありません。なぜリュックのサラリーマンがここまで増えたのでしょうか?

さらに、近年では男性のみならず女性にもその波は広がり、リュック姿の女性社員を見かけることも多々あります。そこで今回は、リュックのサラリーマンが増えた背景について鞄のプロが考察してみたいと思います。

リュックのサラリーマンが増えた理由とは?

これまでサラリーマンの定番バッグといえば、かっちりとした『ブリーフケース』が主流でした。しかし、今では『ビジネスリュック』というジャンルを確立するほど、リュックはビジネススタイルでもメジャーなバッグとなっています。

その背景やおもな理由として考えられるのが、以下の3つです。

スーツにあうデザインが増えた

サラリーマンが普段着用しているスーツはフォーマルかつドレッシーな服装のため、それに合うデザインの靴やバッグを選ぶのはビジネスマナーでもあります。

以前であれば、リュックは登山やカジュアルな若者層向けデザインの商品が多かったのですが、現在では大手有名カバンメーカーでも、ビジネス向けリュックのラインナップを豊富に揃えています。

「ビジネス向け=スーツにもあうデザインのリュック」が増えたことで、フォーマルシーンでのリュックが広まったと考えられます。

ビジネス仕様のリュックが増えた

次に、ビジネスに必要な機能を備えていることも、リュック姿のサラリーマンが増えた理由といえるでしょう。

ビジネスリュックには、PCを持ち歩くビジネスマンのための「PCポケット」や、小物を整理収納できるポケットを配置するなど、さまざまな機能が搭載されています。

また、商品によっては「折り畳み傘用」や「ペットボトル(水筒)用」のポケットが付いていたりと、あらゆるシチュエーションを想定した機能が装備されています。

リュックは背負いながら持ち運べることで両手が使えて、さらに荷物の重さを肩で分散できるなど、忙しいサラリーマンの負担を軽減してくれるバッグでもあるのです。

ビジネスシーンのカジュアル化

2000年代半ばに政府が実施した「クールビズ」をはじまりとして、『オフィスカジュアル』が徐々に広まりました。

そこで、ブリーフケースのように”堅いイメージ”のビジネスバッグではなく、ポロシャツなどにあわせやすいビジネス仕様のリュックを選ぶ人が増え始めたと考えられます。

もちろん業界によって最適なスタイルは異なりますが、オフィスカジュアルが取り入れられている企業であれば、問題なくビジネスリュックを使うことができるでしょう。

また、生活習慣病予防の運動や、人との接触を避けるために自転車通勤を始めた人もいるかもしれません。自転車に乗るときには両手が空くリュックがとても便利ですよね。

このような背景から、ビジネスリュックはサラリーマンのライフスタイルに柔軟に対応するアイテムの1つとなったのではないでしょうか。

まとめ

ビジネスの世界では人柄や仕事の能力はもちろん、身につけるもので印象が大きく左右されます。これまで「カジュアルすぎてNG」とされていたリュックも、今ではビジネスシーンの定番となっています。

スーツにあうデザインのリュックであれば、ビジネスシーンにふさわしく、”できるビジネスマン”を演出することも可能です。エンドー鞄では、ハイスペックな機能を備えたビジネスバッグを豊富に扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。

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