スーツケースの持ち手のベタベタを解決!ベタベタする理由とは?

久々に使うスーツケースでよくある悩みの1つが、持ち手がベタベタしていること。「ただ保管していただけなのになぜ?」と思う人もいるかもしれませんね。

実は、スーツケースの持ち手がベタベタするのは、素材に理由があるのです。本記事では、スーツケースの持ち手がベタベタしてしまう理由や対処法について紹介します。

スーツケースの持ち手がベタベタする理由

スーツケースの持ち手がベタベタする理由は、「加水分解」という現象が起きているからです。皆さんの身の回りにあるものでは、合成皮革のバッグやスニーカーの底に使われているポリウレタン素材が加水分解しやすい素材であり、比較的よく見られる現象でもあります。

合成皮革のバッグがベタベタしたり、スニーカーのそこがボロボロになっていたりするとき、スーツケースの持ち手と同じように加水分解が起こっています。

スーツケースの持ち手にはゴムやプラスチックなどの素材が使われていることが多く、空気中や手の水分と反応してあの嫌なベタベタ感を生んでしまうのです。

ベタベタの持ち手の対処法

ベタベタになってしまったスーツケースの持ち手、どうにかして直したいですよね。本体に問題がなく使える状態であれば、持ち手のトラブルだけで捨てるのはもったいないですし。

以下でベタベタの持ち手の対処法を紹介しますので、お悩みの方は試してみてくださいね。

※実際に試される際はご自身の責任のもとおこなってください。すべての持ち手に対応するわけではありませんのでご了承ください。

エタノールで拭く

1つ目は、エタノールで拭く方法です。水分がほとんど含まれていない「無水エタノール」を使うと、素早くベタベタを除去する効果に期待できます。軽度のベタベタであれば、エタノール配合のウェットティッシュでも除去できる場合がありますよ。

重曹で拭く

2つ目は、重曹で拭く方法です。エタノールを使っても取れない場合、ぬるま湯に重曹を溶かした「重曹水」を作り、歯ブラシや布につけてベタベタする部分を擦ると取れることがあります。ひどいベタつきには浸け置きが効果的ですが、スーツケースでは難しいですね・・重曹水でこすったあとは水で洗い流してください。

持ち手を交換する

上記の方法でもベタベタが取れない場合、持ち手のみを交換するのも良いかもしれません。修理に対応しているメーカー、もしくはスーツケースの修理をしているお店に相談してみましょう。しっかりしたメーカーなら修理にも対応していますので、一度問い合わせてみると良いですね。

買い換える

そもそも、取っ手が劣化しているということは、キャスターや鍵部分など他の部分も劣化している可能性があります。旅行先で故障すると大変な思いをしなければならないため、不安であれば買い換えるのがおすすめです。以下の記事で、キャスター音が静かな「静音スーツケース」を紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

>>鞄のプロおすすめの静音スーツケース4選!機内持ち込み可能モデルも紹介

まとめ

持ち手がベタベタしていると、触ったとき気持ち悪くて「うっ」となりますよね。ただ、日本のように高温多湿な土地は加水分解を起こしやすく、使用方法や保存条件によって避けられないのが現状です。

まずはエタノールや重曹を使って、ベタつきを除去する方法を試してみましょう。それでも直らない状態であれば、持ち手の交換や買い替えも検討するのが良いと思います。