帆布バッグはカビが生えやすい?カビの種類や取り方を詳しく解説

「久々に帆布バッグを取り出したら、カビが生えていた!」という経験のある方も多いのではないでしょうか?カビが生えていると見た目が悪くなるだけでなく、体にも悪影響を及ぼすため早く取り除きたいですよね。

そもそも帆布バッグに使われている生地は、湿気を吸ったり吐いたりするものです。そのため、湿気を溜め込んでしまうほど『湿度が高い場所』で保管していると、汚れなどを餌としてカビが増殖しやすくなります。

本記事では、帆布バッグに生えるカビの種類や取り方を解説します。帆布バッグにカビが生えてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

なぜ帆布バッグはカビが生えやすいのか

帆布バッグに使われている「帆布」は、綿や麻などの天然素材を使って織られた生地です。比較的厚みがあるわりに通気性がよく、丈夫で長持ちすることから多用途に使える便利な素材でもあります。

ではなぜ、通気性の良い帆布バッグにカビが生えてしまうのでしょうか?その理由の1つには、「縦糸と横糸を織ることで、織り目に汚れが溜まりやすい」ことが挙げられます。

帆布に使われている経糸(たていと)と緯糸(よこいと)は、数本の糸が撚(よ)り合わせられたもので、複数の糸が束になっています。そのため隙間にホコリや汚れが溜まりやすく、手入れしないままクローゼットで保管するとカビが生えてしまうのです。

カビが発生する条件には「温度」「湿度」「栄養(汚れ)」があり、これら3つが揃うと高確率でカビが生えることになります。

帆布バッグに生えるカビの種類

帆布バッグに生える代表的なカビは、「黒カビ」「白カビ」の2種類です。それぞれ名前通りの色がつく以外にも 、以下のような特徴があります。

【黒カビ】

  • 空気中に存在する一般的なカビ
  • 黒い斑点もしくは広範囲に黒くなる
  • 内部まで根をはる
  • 熱・アルコールに弱い

【白カビ】

  • 見た目が白くふわふわしている
  • 表面に生える
  • 毒性が強い
  • 臭いを放つ

白カビに比べて黒カビの方が根深く取りづらい種類となりますが、どちらにしても早めの対処が重要です。

帆布バッグに生えたカビの取り方

カビの種類によって取り方が異なりますので、「黒カビ」「白カビ」それぞれに分けて取り方を紹介していきます。

【黒カビ】

黒カビは内部まで根をはることがあり、深く根付いたカビをすべて除去することはできません。ただ、生えてすぐのものや、根の浅いものは漂白剤で落とすことができます。

手順は以下のとおりです。

  1. 4Lのお湯(40℃~60℃)に、酸素系漂白剤を30g溶かす
  2. カビの生えた帆布バッグを30分〜つけ置きする
  3. とくに汚れている部分を歯ブラシで優しくこする
  4. 漂白剤が残らないようにしっかりすすぐ
  5. 軽く絞ってタオルドライ
  6. 風通しのよい場所で乾かす

【白カビ】

白カビは表面だけに生えていることも多いので、まずは表面についているカビを払い落としましょう。捨てても良い布やティッシュを使って、表面を乾拭きします。※このとき使った布やティッシュは使い回さずに捨ててください。

表面のカビを払い落としたら、アルコールスプレーを使って除菌しておきましょう。直接スプレーしても良いですし、布に含ませて拭き取っても良いでしょう。

もしアルコールスプレーで取れない場合は、黒カビと同じ様に酸素系漂白剤につけおきしましょう。手順は黒カビの取り方と同じでOKです。

また、通常の帆布バッグの洗い方や干し方については、以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

>>帆布バッグの洗い方・干し方|長持ちする手洗い方法を紹介

まとめ

しばらく使わないから・・と大切に保管していた帆布バッグにカビが生えていたらショックですよね。多くのカビは漂白剤などを使って取ることができますが、無理にこすると生地を傷めることになるので注意が必要です。

黒カビや白カビが帆布バッグに生えたときは、今回紹介した方法で除去しておきましょう!弊社『エンドー鞄』では、鞄のまち「豊岡」の職人による帆布バッグを販売しています。

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